[23日 ロイター] – トランプ米大統領が短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」や親会社である中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)との取引を禁止する大統領令に今月署名した問題で、ティックトックは23日、米政権を24日に提訴する方針を明らかにした。 

バイトダンスも別途声明を発表し、24日にトランプ政権を正式に提訴する意向を示した。 

ティックトックは、1年近く米政権との話し合いを試みたものの、「適正な手続きの欠如」に直面し、政権側は事実に一切注意を払わなかったと主張。「法の支配が放棄されず、当社やユーザーが公平に扱われるようにするためには、司法制度を通じて大統領令に異議を唱える以外に選択肢はない」とした。 

トランプ大統領は6日、安全保障上の懸念を理由に、米企業などがバイトダンスや対話アプリ「微信(ウィーチャット)」を運営する中国の騰訊控股(テンセント)と取引することを45日後から禁止する大統領令に署名した。 

14日には、バイトダンスに対しティックトックの米国事業を90日以内に売却するよう命じた。米マイクロソフトのほか、オラクルが買収を検討している。