• 変動の激しい7-9月期決算発表見通しを中心に戦略構築
  • アウト・オブ・ザ・マネーのコール・オプション購入-関係者

ソフトバンクグループは新設の上場株投資部門で200億ドル(約2兆1100億円)超の投資を目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。株主からの当初の反応は懐疑的だった同部門を一段と強化する形だ。

  ブルームバーグは8月、ソフトバンクGが100億ドル超の上場株投資を目標としており、投資額が数百億ドルに達する可能性もあると報じていた。ただ、ソフトバンクGの積極的な投資がテクノロジー株を過熱させたとの報道の後、9月前半になって同社は投資戦略の見直しを検討していた。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、ここ数週間にソフトバンクGは上場株投資部門へのコミットメントを再び強めており、現在の戦略は変動の激しい7-9月(第3四半期)決算発表シーズン見通しを中心に構築されているという。関係者の1人によると、同社はアウト・オブ・ザ・マネーのコール・オプションを買っている。

  同社の広報担当はコメントを控えた。

  あるトレーダーは最近、テクノロジー株のコール・オプションを1日で約2億ドル相当購入した。アルファベットとアマゾン・ドット・コム、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、ネットフリックスのコール・オプションの建玉残高は19日までの30日間に平均で1290万枚と、2019年初め以来の高水準に上っていることがブルームバーグの集計データに示されている。

Call open interest is climbing in popular tech stocks

原題:SoftBank Is Said to Amass Over $20 Billion in Public Stock Unit(抜粋)