[ニューヨーク 5日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが下落。株高となったことでドルの 投資妙味が後退し、主要通貨バスケットに対しては2週間ぶり安値、対 円では7カ月ぶり安値を付けた。

また、米連邦準備理事会(FRB)は4─5日に開いた連邦公開市 場委員会(FOMC)で、金融政策の現状維持を決定。新型コロナウイ ルス感染拡大と米大統領選の結果を巡る先行き不透明感で経済が脅威に さらされる中、景気回復支援に向けあらゆる手段を尽くすと改めて表明 した。

米大統領選の集計が続く中、民主党候補のバイデン前副大統領がネバダ州でリードを拡大し、当選に必要な選挙人270人の獲得に迫って いる。

議会選では共和党が上院の過半数議席を維持する見通しとなり、民 主党がホワイトハウスと議会を掌握する「ブルーウェーブ」とはならな いとの見方から、株価は上昇した。

BKアセット・マネジメントの為替戦略マネジングディレクター、 ボリス・シュロスバーグ氏は「投資家は民主党の大統領と共和党の上院 によって安定的かつ正常な状況に戻ると考えている」と述べた。

終盤の取引で、ドル指数は0.95%安の92.51。 ユーロ/ドルは0.99%高の1.1838ドル。ドル/円 は104円を下抜け、0.95%安の103.49円と、3月1 2日以来の安値を付けた。人民元も対ドルで約2年ぶりの高値となる6.5994元。

ドル/円 
 NY午後4時 103.53/103.58  
     始値 104.13 
        高値 104.20 
        安値 103.45 

ユーロ/ドル 
  NY午後4時 1.1825/1.1828  
        始値 1.1810 
        高値 1.1859 
        安値 1.1793