ソニーの次世代家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」で最も印象的なのは、奇抜なデザインでも強力な内部装置でもない。ゲーム体験に全く新たな次元を加えたコントローラーだ。

  12日発売のPS5は2つのモデルがあり、ブルーレイディスク再生機能が付いたものは500ドル(約5万2000円)、そうした機能がないものは400ドル。ブルームバーグはこの2週間にPS5のレビューを実施。予告通り従来のハードウエアよりロード時間が短く、スムーズに動くことを確認したが、真の革新として際立っているのがコントローラー「デュアルセンス」だ。巧妙な技が詰まっており、その中でも最も素晴らしいのはさまざまな触感を模倣した微妙な振動を伝えられることだ。

  こうした技術をよく体現しているのはゲーム「ASTRO’s PLAYROOM」だ。キャラクターがゲームの中で進むごとにわずかな振動がコントローラーから伝わる。動くプラットフォームに飛び乗ったり、高く生い茂った草の間を歩いたりするときには、振動がより強調される。敵を踏みつけたり、地面から物体を引っ張ったりする時には、こうした動きの感覚を呼び起こすようにコントローラーが振動する。

原題:Sony’s PlayStation 5 Is a Technical Marvel in Your Hand: Review(抜粋)