[ワシントン 15日 ロイター] – 米共和党上院トップのマコネル院内総務は15日、大統領選の勝利が確定したバイデン次期大統領とハリス次期副大統領に祝意を表明した。

次期大統領を正式に選出する手続きである選挙人投票が前日、各州で実施され、民主党のバイデン前副大統領が当選に必要な過半数を確保した。

マコネル氏は上院の議場で、トランプ大統領の任期中の功績を称賛し、11月3日の大統領選では「異なる結果」を望んでいたとしつつも、バイデン氏の勝利を正式に認め、「バイデン氏は長年にわたり、公職に身をささげてきた」と評価。さらに「全ての米国民は、初の女性副大統領が誕生する米国に誇りを持つことができる」と述べた。

大統領選以降、マコネル氏はトランプ氏には大統領選の結果に異議を唱える権利があると主張し、バイデン氏の勝利を認めてこなかった。

マコネル氏が祝意を表明したことを受け、トランプ氏の要請通りに議会が11月の大統領選の結果を覆さないことが確定。ただ、祝意を表明したものの、次期政権のイニシアチブに協力していくかどうかについては言及しなかった。

また関係筋によると、マコネル氏と側近は他の共和党上院議員に対し、年明け1月6日に予定される大統領選の結果を巡る手続きで、同党の下院議員が反対しても同調しないよう促した。

民主党のシューマー上院院内総務は、トランプ大統領に「一片の品格と尊厳」を持って任期を終わらせるよう促し、「われわれの民主主義と平和的な権力移行のために、トランプ氏は虚偽の主張をやめ、バイデン氏が次期大統領になることを認めるべきだ」と述べた。

バイデン氏は記者団に対し、マコネル氏と会話したと表明。「多くのことで見解が一致しないが、協力できることもある。近く会うことで合意した」と述べた。

海外からは、ロシアのプーチン大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領がこの日、バイデン氏に祝意を伝えた。