[ニューヨーク 21日 ロイター] – 米政府と米薬局チェーン大手2社は21日、高齢者施設の入居者向けに新型コロナウイルスワクチン接種を開始した。

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスとCVSヘルスが主導し、この日は国内の高齢者施設1300カ所超で接種が行われる見通し。総計で7万カ所を超える高齢者施設の入居者700万人の接種を目指す。

米国では先週からファイザー・独ビオンテック製のコロナワクチン接種が始まり、20日午後までに医療従事者を中心に約56万人が接種を受けた。

米国内で承認された2種類目のコロナワクチンであるモデルナ製のワクチンの接種も21日始まり、週内に約790万回分のワクチンが配布される見通し。

アザー米厚生長官は、米国で来年1月末までに約5000万人が1回目の新型コロナウイルスワクチンを接種する見込みと語った。現在承認されているコロナワクチンは2回の接種が必要。

さらに、米国では2月終盤から3月にかけて一般接種に向けて前進し、第2・四半期末までに接種を希望する人全員にワクチンが行き渡る可能性があるとの見通しを示した。

また、英国で確認された新型コロナ変異種について、米政府の新型コロナウイルスのワクチン開発を加速する「ワープ・スピード作戦」のスラウイ首席顧問は、感染力が一段と強いことを示す証拠はないと述べたほか、変異種がコロナワクチンに問題を呈することはないとの認識を示した。

ロイターの集計によると、米国のコロナ感染症による死者はここ数週間増加し、1日当たりの死者は7日平均で2627人となっている。これまでに31万7000人超が死亡した。

米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、国内のコロナ感染症による死者が来年の1月に単月で10万人超とピークに達し、4月1日までに約56万2000人が死亡すると予測する。

保健当局者は、クリスマス・年始年末中の移動や集まりを控えるよう呼び掛けるが、米運輸保安局(TSA)によると、週末の18─20日には1日当たりの航空旅客数が100万人超と、米感謝祭後の11月29日以来の最多に達した。