【北京時事】中国人民銀行(中央銀行)は27日、同国電子商取引最大手・阿里巴巴(アリババ)集団傘下の金融会社で電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」を運営するアント・グループに対し、規定違反などの問題があったとして、早期に改善策を策定するよう求めたと発表した。

 潘功勝副総裁の声明によると、人民銀や規制当局は26日、アント側と協議を行い、規定違反のほか、コーポレートガバナンス(企業統治)の不備や順法意識の低さなどを指摘。取引の透明性向上や不正競争の禁止、金融持ち株会社の設立などを求めたほか、規定に反する貸し付けや保険、資産管理を改めるよう要求した。