[ニューヨーク 6日 ロイター] – 米国で6日、新型コロナウイルスの感染者が累計で2100万人を突破した。ワクチン接種計画が遅れる中、コロナ感染症で入院中の患者も13万人超え、これまでの最多を記録した。

ロイターの集計によると、5日の入院者数は13万0834人。

5日時点の死者数も3684人と、過去2番目の多さとなり、24秒間に1人が死亡したことになる。

米国での累計の死者は35万7000人超。914人に1人が死亡したことになる。

感染が深刻なカリフォルニア州は、コロナ感染者の対応に追われるロサンゼルスやサンディエゴ、オレンジ郡など14郡の病院に対し、不急の手術を今後少なくとも3週間延期するよう命じた。

連邦政府によるワクチン接種を巡る明確な指針に欠く中、ノースカロライナ、メリーランド州はワクチン接種ペースの加速に向け、州兵を投入し医療従事者の支援すると表明した。

ニューヨーク市では16日までにワクチン接種所を増設し、1週間に10万人の接種を可能とすることを目指す。

ミラー米国防長官代行は前日、計300万回分の米ファイザー・独ビオンテック製と米モデルナ製のワクチンを各州に追加配布したと発表した。

政府は接種を加速させるために、モデルナのワクチン投与量を半分に削減する案を検討しているものの、米国立衛生研究所(NIH)は検証に約2カ月間かかる可能性があるとの見解を示した。

また、薬局チェーン大手CVSヘルスとウォルグリーン・ブーツ・アライアンスはこの日、高齢者施設向けに実施しているコロナワクチンの1回目接種を25日までに完了する見通しとした。