[ワシントン 8日 ロイター] – 米連邦議会警察は7日、トランプ大統領の支持者による6日の議事堂乱入事件で負傷した警官1人が死亡したと発表した。同事件を巡る死者は5人となった。

警察の声明によると、警官ブライアン・シックニック氏は部隊に戻った後で倒れ、病院に搬送されたが7日に死亡が確認。「シックニック氏は暴動に対処し、デモ隊との身体的な接触で負傷した」と説明した。

CBSニュース系列会社はシックニック氏が40歳で12年の経験があるベテランだったと報じた。

ジェフリー・ローゼン司法長官代理は、連邦捜査局(FBI)とワシントン警察が合同でシックニック氏が死亡した経緯について捜査を進めると表明。ただ殺人容疑での捜査になるかについては明らかにしなかった。

これに先立ち、CNNは連邦検察が殺人の疑いで捜査を開始すると報じていた。この件について当局からコメントは得られていないが、ワシントン警察は7日夜、殺人事件担当部門が連邦当局と合同で捜査を進めているとの声明を発表している。

議会警察のサンド長官は7日、16日付で辞任すると発表した。サンド氏を巡っては、ペロシ下院議長が議事堂乱入事件を巡って対応を誤ったとして厳しく批判していた。

ペロシ氏はシックニック氏の家族に哀悼の意を示す声明で「シックニック氏の死亡に責任のある人物は、法の裁きを受けなくてはならない」と表明。哀悼の意を示すために議事堂に半旗を掲げるとした。