【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)は19日、米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった昨年12月14日以降1カ月間のデータから、重大な問題はなく「安全性が再確認された」と分析結果を発表した。

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 この間、製薬大手ファイザーとバイオ医薬品企業モデルナのワクチン約1380万回分が接種された。6994件の「有害事象」が報告され、うち91%は頭痛や倦怠(けんたい)感など軽微な症状で、9%が「深刻」と分類された。

 アナフィラキシーと呼ばれる激しいアレルギー症状の発症は100万回の接種当たり4.5件あったが、他のワクチンと同様の割合という。また被接種者113人の死亡が確認されたが、統計上予想される数値で「ワクチン接種との因果関係は示していない」と結論付けている。

 CDCのワレンスキー所長は記者会見で、最も包括的な安全監視プログラムを実施していると強調し「ワクチンの安全性は神話でなく事実であることを知ってほしい」と語った。