電気自動車メーカー米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、テキサス州の電力市場に参入する。州の送電網に接続する巨大蓄電施設の建設を非公表のまま進めており、米国のエネルギー産業が集積する同州の電力事業に初めて進出する。

  テキサス州の送電網はぜい弱で、先月には破綻寸前に追い込まれた。

  テスラ子会社のガンビット・エナジー・ストレージは、ヒューストンの南方約40マイル(約64キロ)に位置するアングルトンに、100メガワットを超える蓄電施設を建設している。これは夏の猛暑時に1日約2万世帯に電力を供給できる規模。作業員らは機器などを覆いで隠し、第三者がのぞかないようにしているが、作業員のヘルメットにはテスラのロゴが見られ、公的な文書からもテスラの関与が確認された。

  テスラの複数の幹部に対し、複数回にわたりコメントを求めたものの、回答は得られなかった。

relates to テスラ、米テキサス州の送電網向けに巨大蓄電施設を非公表で建設中
テスラは非公表でテキサス州アングルトンに蓄電施設の建設を進めている

原題:Tesla Is Plugging a Secret Mega-Battery Into the Texas Grid(抜粋)