マイナンバーカードの健康保険証としての利用について、先行して運用が始まった一部の医療機関で患者の情報が確認できないなどのトラブルが相次ぎ、厚生労働省が3月末から予定していた全国での本格運用を先送りする方針を固めたことがわかりました。
マイナンバーカードの健康保険証としての利用は3月から24都道府県の合わせて54医療機関で始まり、厚生労働省は今月末から全国での本格運用を予定していました。
しかし、先行して運用を始めた一部の医療機関で、
▽「保険資格の情報が登録されていない」と表示されたり
▽健康保険証に記載された情報と一致しなかったりして
患者の情報が確認できないトラブルが相次いでいることが分かりました。
このため厚生労働省は3月末からの本格運用を先送りする方針を固めました。
トラブルの原因は、医療保険を運営する健康保険組合などが誤った方法で加入者の情報を入力したためと見られるということです。
厚生労働省は患者の情報が正しく登録されているか検証しながら順次、利用できる医療機関を増やしていきたい考えです。