菅政権にとって最初の国政選挙となった衆参3つの選挙は、いずれも野党候補が勝利しました。自民党は、候補者擁立を見送った選挙を含め全敗しました。

このうち、参議院の広島選挙区の再選挙と長野選挙区の補欠選挙は、与野党が対決する構図となりました。

広島の再選挙は、おととしの参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の罪で有罪が確定した河井案里氏の当選無効に伴うもので、政治とカネの問題が最大の争点になりました。

そして、立憲民主党、国民民主党、社民党が推薦した宮口治子氏が初めての当選を果たしました。

長野でも、立憲民主党の羽田次郎氏が、共産党、国民民主党、社民党の推薦を受けて選挙戦を展開し、初めての当選を果たしました。

一方、吉川貴盛元農林水産大臣の議員辞職に伴う衆議院北海道2区の補欠選挙では、自民党は候補者擁立を見送り、共産党道委員会、国民民主党、社民党の推薦を受けた立憲民主党の松木謙公氏が5回目の当選を果たしました。

菅政権にとって最初の国政選挙となった今回の3つの選挙は、いずれも野党候補が勝利し自民党は、候補者擁立を見送った選挙を含め全敗しました。