[台北 17日 ロイター] – 台湾当局は17日、新型コロナウイルスの新規感染者が333人確認されたと明らかにした。市中感染が拡大している。

台湾のワクチン在庫30万回分は底を突きつつあり、当局はワクチンの確保を急いでいる。すでにワクチンを接種したのは人口2300万人の約1%のみ。

台湾は早期に新型コロナの感染を封じ込め、ロックダウン(都市封鎖)や医療崩壊とは無縁だったが、過去1週間で感染者が700人以上急増した。累計の感染者は2017人。累計の死者は12人。

台湾が受け取ったワクチンは、英アストラゼネカのワクチン約30万回分のみ。米モデルナなどにも計2000万回分のワクチンを発注しているが、世界的な供給不足の影響を受けている。

保健当局は先週、高齢者や医療関係者などの優先リストに掲載されていない人へのワクチン接種を中止した。

中央通信社によると、台湾の蕭美琴・駐米代表(大使に相当)は15日、モデルナに対し、予定通り6月末までにワクチンを納入するよう求めたことを明らかにした。

モデルナとアストラゼネカのコメントは取れていない。