【テヘラン時事】イランで保守穏健派ロウハニ大統領の任期満了に伴い18日実施された大統領選で、内務省は19日、保守強硬派のライシ司法府代表(60)が得票率約62%で当選したと発表した。強硬派が大統領に就くのは2005~13年のアハマディネジャド前政権以来で、8年ぶりの政権復帰となる。

 投票率は約48.8%。事前に強硬派圧勝との見方が強かったため有権者の関心が低く、「イスラム共和制」を確立した1979年のイラン革命以降では93年の約50.6%を下回り過去最低となった。

 ロウハニ師は19日、ライシ師の元を訪れて会談し、「新大統領は国情をよく理解している」と新政権への期待を表明。ライシ師は「国民生活の問題解決のため全力を尽くす」と抱負を述べた。大統領の任期は4年で、ライシ師は8月に就任する。