[ワシントン 30日 ロイター] – 米議会下院は30日、1月6日に発生したトランプ前大統領支持者による連邦議会占拠事件を調査する特別委員会の設置を承認した。

調査委員会は民主党が主導。賛成222、反対190で設置が承認された。共和党から賛成票を投じたのはリズ・チェイニー議員とアダム・キンジンガー議員の2人のみだった。

民主党のホイヤー下院院内総務は「何が起きたのか正確に調査し、再発防止に向け責任ある措置を取りたい。誰に責任があったのかも洗い出したい」と述べた。

チェイニー議員は、民主、共和両党から同数の委員で構成する独立委員会の設置が望ましかったと指摘。同案は共和党議員35人の賛成を得て下院で承認されたが、上院で否決された。

チェイニー氏は声明で「同案は残念ながら否決されたため、特別委員会の設置が唯一の選択肢だった」と指摘。記者団に対し、自身が特別委員会に参加するかどうかは、民主党のペロシ下院議長次第になると述べた。

シンクタンクの新アメリカ安全保障センター(CNAS)のシニアフェロー、キャリー・コーデロ氏は、調査委員会は証人を召喚できる権限を持つため、トランプ前大統領の証人喚問もできるとの見方を示した。