23日夜の開会式のあと、オリンピックの聖火は東京・臨海部の聖火台に移されました。大会の期間中、ともされますが、感染拡大を防ぐため現地での観覧は自粛が呼びかけられています。

23日夜の開会式で、国立競技場の聖火台にともされた聖火はランタンに移されたあと、東京・臨海部の「夢の大橋」のたもとに設置された同じデザインの聖火台のもとまで車で運ばれました。

現場では午前0時40分ごろから点火式が行われ、2016年のリオデジャネイロオリンピックのバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した、高橋礼華さんが、トーチで聖火台に火をともしました。

周辺は立ち入りが制限されていましたが、その外には数百人が集まり、スマートフォンで点火の様子を撮影していました。
聖火はオリンピックが閉幕する来月8日までこの聖火台でともされます。

ただ、都内では新型コロナウイルスの感染拡大が続き、緊急事態宣言が出ていることから、大会組織委員会は人の流れの抑制や密集を防ぐ必要があるとして、現地での観覧を自粛するよう呼びかけています。

聖火台の周囲は、人が近づかないように柵を設けて立ち入りが制限されているほか、周辺で計画されていた公式グッズ販売店の営業なども中止されています。