【カイロ時事】イランの反米保守強硬派のライシ大統領は12日、首都テヘランでイラクのカディミ首相と会談し、経済協力や地域情勢などについて協議した。イラクは、2016年から断交しているイラン・サウジアラビア間の協議を仲介しており、関係改善の道筋なども話し合ったとみられる。年末までにイラクで戦闘任務を終える米国との関係も議題となったもようだ。

 AFP通信によれば、ライシ師が8月初旬に就任後、外国首脳と直接対談したのは初めて。大統領府などによると、ライシ師は記者会見で「敵の期待に反してイラン・イラク両国の関係は日増しに強まるだろう。関係発展は両国の地域的・国際的な役割を強化させる」と強調。一方のカディミ氏は「イラクは全ての近隣国との良好な関係を求めている」と述べた。