和歌山市で水道用の橋が崩落したことによる断水は、発生から4日目となる6日もおよそ6万戸で続いています。市は、6日から近くの県道の橋に仮の水道管を設置する応急的な復旧工事を始め、今月9日の断水解消を目指すことにしています。

今月3日、和歌山市の「紀の川」にかかる水管橋と呼ばれる送水用の橋の一部が崩落し、市の北部では市内の4割近くに当たるおよそ6万戸で今も断水が続いています。

和歌山市は応急的な復旧方法として、水管橋の東側に並行してかかる県道の橋に仮の水道管を設置して送水ルートをう回させる計画で、6日午前10時から工事を始める予定です。

工事は、およそ475メートルの県道の橋を通行止めにして行われ、長さ6メートル、直径70センチの水道管およそ100本をつなぎ合わせて道路上に送水ルートをつくります。

工事は24時間態勢で進められ、8日深夜から順次、断水している住宅などへの送水を再開し、今月9日の早朝には全域での断水解消を目指す方針です。

一方、崩落した水管橋そのものの復旧にはかなりの時間がかかる見込みで、それまでの間、県道の橋の通行止めが続くため、住民生活への影響は長期化する見通しです。