【シドニー時事】オーストラリア最大都市シドニーで、新型コロナウイルスの感染対策として実施されていたロックダウン(都市封鎖)に伴う外出規制が11日、約3カ月半ぶりに解除された。街中では飲食店などが通常営業を再開。コロナとの「共存」を図る生活がスタートした。

 飲食店の営業はこれまで持ち帰りに限定されていたが、店内での接客サービスを再開。スポーツジムや屋内プールなどの施設も利用できるようになった。シドニーが地元のモリソン首相は「仲間とパブでビールを楽しめる」と歓迎している。

 東部ニューサウスウェールズ州政府は、感染力が強いデルタ株の感染が拡大した6月下旬にシドニーでロックダウンを導入した。州は連邦政府と協力し、「出口戦略」としてワクチン接種を推進する戦略に転換した。州内の接種率が先週、7割に達して解除が決まったが、店内飲食などは当面、接種済みの人に限定する。州の1日当たりの市中感染者は依然数百人に上る。