[ニューヨーク 26日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では狭いレンジでの取引となる中、ドルが小幅上昇。今週から来週にかけ開催される主要中銀の金融政策決定会合待ちとなっている。

週内には欧州中央銀行(ECB)理事会や、日銀、カナダ中銀の金融政策決定会合が開かれるほか、 来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、イングランド銀行(英中央銀行)や豪準備銀行(RBA)、ノルウェー中銀も会合を開く。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%高の93.9280。

コンファレンス・ボード(CB)が発表した10月の米消費者信頼感指数は113.8と、前月の109.8から予想に反し上昇したこともドルを支援した。

FXストリート・ドット・コムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「一服商状となっている」と指摘した。

ドルは月初に付けた1年ぶり高値と25日付けた1カ月ぶり安値の中間点近辺を推移。アナリストは、各国の金融政策会合や一連の経済指標の発表が待たれる中、ドルが当面安定的に推移する可能性があるとみている。

ユーロ/ドルは0.1%安の1.1597ドル。

ポンド/ドルは横ばいの1.3764ドル。英産業連盟(CBI)が発表した10月の英小売売上高が予想を上回る伸びとなったことを受け、一時節目となる1.38ドルを上抜ける場面もあった。

資源価格の動向と連動しやすい豪ドルは0.2%高の0.7506米ドル。

ドル/円は0.4%高の114.14円。しかし、先週付けた4年ぶりの高値となる114.695円を下回る水準にとどまった。 日銀は27―28日の金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和を維持する公算が大きい。

原油相場の上昇に追随し、カナダドルは小幅高。しかし、カナダ中銀の会合を控え、大きな動きは出にくかった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1%安の6万2343ドル。

ドル/円 NY午後4時 114.11/114.13

始値 114.01

高値 114.30

安値 113.92

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1597/1.1600

始値 1.1621

高値 1.1625

安値 1.1586