衆議院選挙を受けて、自民党内の7つの派閥はいずれも所属議員が減少しました。トップが不在になった派閥もあるため、党内では派閥の再編につながる可能性を指摘する声も出ています。先の衆議院選挙で、自民党は単独で261議席を獲得しましたが、選挙前の276議席から15議席減らしました。
自民党内に7つある派閥は、所属議員の落選や引退に伴って、いずれも選挙前と比べて人数が減少しました。

このため各派閥は、勢力の回復を目指し初当選した30人余りの取り込みに懸命で、支援組織のつながりなどを通じて、入会を促す動きが活発になっています。

一方、最大派閥 細田派の会長の細田元幹事長は、新たな衆議院議長への就任が有力視されているため、派内では安倍元総理大臣の派閥への復帰を期待する声が強まっています。

また竹下派は、会長だった竹下元総務会長が9月に亡くなったあと、空席のままとなっている会長を決めることにしていて、茂木幹事長が会長代行を務めていることも踏まえ、検討が進められる見通しです。

さらに石原派では、会長の石原元幹事長が衆議院選挙で議席を失ったことから、ほかの派閥との連携も含めて、今後の運営をめぐって近く議論することにしています。

このため自民党内では、派閥の再編につながる可能性を指摘する声も出ています。