[東京 9日 ロイター] – ソニーグループは9日、台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に設立する半導体製造子会社にソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)が約570億円出資すると発表した。出資比率は20%未満になるという。

SSSが出資するTSMCの半導体子会社ジャパン・アドバンスド・セミコンダクター・マニュファクチャリング(JASM)は2024年末までに生産開始を目指し、月間生産能力は4万5000枚(300ミリウエハ)となる見込み。回路線幅は22ナノメートル(ナノは10億分の1)と28ナノメートル。

ソニーはTSMCの日本工場立ち上げに協力する方針を明らかにしており、出資の可能性についても検討中としていた。

SSSの清水照士社長は「世界的な半導体不足が続く中、今回のパートナーシップが産業界全体のロジックウェーハの安定調達に寄与することを期待している」とのコメントを発表した。

TSMCはこの日、日本に半導体工場を設立すると正式発表し、当初の設備投資額が約70億米ドル(約8000億円)となる見通しであることを明らかにした。

TSMCの日本での工場建設にあたっては、日本政府が補助金を出し、支援する見通し。