• 債務上限引き上げられなければ年内に支払い履行できなくなると警告
  • イエレン財務長官も議会に対応をあらためて呼び掛け

米議会予算局(CBO)は11月30日、議会が債務上限を引き上げなければ連邦政府の資金が12月半ば以降に底を突く恐れがあると警告した。

  CBOは、バイデン政権のインフラ法が11月に成立したのに伴い、財務省が12月15日に1180億ドル(約13兆3400億円)を道路信託基金(HTF)に移管する計画であることを指摘。「債務上限が変わらないまま財務省が全額を移管した場合、政府が特例措置によって借り入れを行う能力は、移管が行われた直後に尽きる」と分析し、「その場合、財務省は12月末より前に資金が底を突く可能性が最も高い」とした。

  イエレン財務長官もこの日、債務上限への対処を議会にあらためて呼び掛け、「それをしなければ、現在の回復が骨抜きになる」と訴えた。

  米議会は10月に短期の債務上限引き上げ法案を可決。財務省はこの数週間、特例措置によって債務上限の超過を回避してきたが、議会指導者はより長期的な措置で合意に至っていない。

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  共和党のマコネル上院院内総務は同日、米国がデフォルト(債務不履行)に陥ることはないと述べ、債務上限の引き上げに向け民主党のシューマー上院院内総務と協議していると語っていた。ただ、両氏とも従来の姿勢を変える考えを公に示しておらず、行き詰まり状態が続いている。

  イエレン長官はこの日の上院銀行住宅都市委員会での証言で、12月15日の後に財務省の資金が底を突く「シナリオ」があるとあらためて述べたが、その日までは同省に十分な資金があると強く確信しているとした。

原題:U.S. Treasury Could Run Out of Cash by Year-End, CBO Says (1)(抜粋)