米ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの2回接種では、オミクロン変異株の有症状感染に対する有効性が22.5%にとどまる可能性があるものの、重症化を阻止できることが、南アフリカ共和国の研究施設での試験で示された。

  ダーバンのアフリカ健康研究所(AHRI)の研究者らは先週、モデリングを活用してワクチンの有効性を推測する小規模試験の結果を公表したが、今回、その追加データを明らかにした。

ファイザー製ワクチン、対オミクロン株で部分的防御を提供

  研究では12人の試験参加者の血漿(けっしょう)サンプルを精査した。オミクロン株は約2年前に中国で確認されたウイルス型と比較した場合、ファイザー・ビオンテック製ワクチンの2回接種を受けた人の体内で作られた中和抗体の水準が約41分の1となった。

  AHRIでコロナウイルスの研究グループを率いるアレックス・シーガル氏は10日公表された査読前の論文で、「感染を防御するワクチンの能力が本質的に損なわれている」と指摘した。

原題:Pfizer Course May Have 23% Efficacy Vs. Omicron: Study (1)(抜粋)