[ワシントン 23日 ロイター] – 米食品医薬品局(FDA)当局者は23日、米メルクと米ファイザーがそれぞれ開発した新型コロナウイルス経口治療薬について、オミクロン変異株に対しても共に効果があるとの見解を示した。

FDAは22日にファイザー「パクスロビド」緊急使用を承認。この日にメルクの「モルヌピラビル」について、重症化リスクの高い成人に対する使用を許可した。

FDAのパトリツィア・カバツォーニ博士は、パクスロビドとモルヌピラビルには共にウイルスの増殖を阻む働きがあり、ウイルスの増殖プロセスはこれまでに確認された変異株全てで変化していないと指摘。「パクスロビドとモルヌピラビルは共にオミクロン株に対し有効であることが示されている」と述べた。

またメルクのモルヌピラビルについて、処方する医師は他の治療法がないか先ず考慮すべきとした。