[27日 ロイター] – 米ホワイトハウスは27日、バイデン大統領が2022会計年度の国防予算の大枠を決める国防権限法案(NDAA)に署名したと発表した。国防予算総額は前年度比約5%増の7700億ドル。

NDAAを巡っては今月7日に下院で、15日に上院で可決されていた。

ロシアや中国を中心とした地政学的脅威への対応策に加え、軍人給与の2.7%引き上げや航空機および海軍艦艇の購入額増大などが盛り込まれている。

また、ウクライナ軍支援に3億ドル、欧州防衛イニシアチブに40億ドル、バルト海の安全保障協力に1億5000万ドルを拠出する。

中国に関しては、太平洋抑止イニシアチブへの71億ドル拠出のほか、台湾防衛に向けた議会支援表明や中国の新疆ウイグル自治区の強制労働で生産された製品を国防総省が調達することを禁止する項目が盛り込まれた。