Anthony Fauci, director of the National Institute of Allergy and Infectious Diseases, speaks during a Senate Health, Education, Labor, and Pensions Committee hearing in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Jan. 11, 2022. The hearing is titled “Addressing New Variants: A Federal Perspective on the COVID-19 Response.” Photographer: Greg Nash/The Hill/Bloomberg via Getty Images

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、オミクロン変異株の急速な感染拡大がパンデミック(世界的大流行)の終焉(しゅうえん)を早めるのか判断するのは時期尚早だと述べた。同氏はバイデン大統領の首席医療顧問を務める。

ファウチ氏、オミクロンがパンデミックの終焉を告げるのか判断は尚早

  一方、ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、過去2年間にわたって人々は生活に制限を余儀なくされたが、間もなく以前の日常が戻ってくる可能性があると、仏紙フィガロとのインタビューで語った。

ファイザーCEO、間もなく以前の日常が戻る可能性-仏紙に発言

  フランスは外食や娯楽施設、航空機の利用に際しワクチン接種証明の提示を義務付ける新たな一連の規則を導入した。ワクチン未接種者の選択肢を狭める。日本では、東京都を含む首都圏1都3県の知事が感染拡大に歯止めをかけようと「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請する方針を決定した。

東京都など1都3県、「まん延防止等重点措置」の適用を要請へ (3)

  ニュージーランドのアーダーン首相は厳格な国境管理でもオミクロン株の国内侵入は避けられないとして、最大限の準備を整える必要があると警告した。

  中国では北京や上海、深圳などの大都市でオミクロン株の検出が続き、国家衛生健康委員会によると、中国本土の域内新規感染は16日に少なくとも166件見つかった。3市は中国全体の国内総生産(GDP)の5分の1を占める。2月1日から始まる春節(旧正月)の連休、4日に開幕する北京冬季五輪を控える中であり、五輪組織委員会は新型コロナを巡る状況を理由にチケットの一般販売を見送ると発表した。

北京五輪、チケットの一般販売見送り-特定の観客による観戦認める

  国際労働機関(ILO)は世界の雇用見通しを引き下げ、正規雇用は2022年に19年10-12月(第4四半期)との比較で5200万件少なくなると予想した。世界の失業率は少なくとも23年まではコロナ禍前の水準を上回ると見込む。

  ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は3億2864万人、死者数は554万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計97億回を超えた。  

原題:Fauci Unsure Over Omicron Path; Tokyo Seeks Curbs: Virus Update(抜粋)