【ニューヨーク時事】国連安保理は11日(日本時間12日)、「米国がウクライナで生物兵器を開発している」と主張するロシアの要請で、公開の緊急会合を開いた。米欧はロシアの持論を「偽情報だ」と否定。中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)も「いかなる計画も国連は承知していない」と強調した。

 ロシアのネベンジャ国連大使は、ウクライナで渡り鳥やコウモリ、シラミなどを利用した生物兵器開発計画があり「テロリストに盗まれ使われる危険性が非常に高い」と主張。「同様の研究は悪名高い旧日本軍731部隊も行った」とも語った。

 これに対し、ウッドワード英国連大使は「全く根拠のない無責任な陰謀論だ」と反論。トーマスグリーンフィールド米国連大使も、ロシアによるウクライナへの生物・化学兵器使用の「偽旗作戦」の可能性があるとして警戒を呼び掛け、「安保理を利用して偽情報を正当化し、人々を欺こうとしている」と非難した。