[キーウ 12日 ロイター] – ウクライナ国防省のハンナ・マリャル次官は12日、南部マリウポリでロシアが化学兵器を使用した可能性があるとの未確認情報を検証していると述べた。

同次官は「理論上は、リンの軍需品である可能性がある。公式情報は今後発表する」と述べた。

ロシア国防省のコメントは取れていない。

インタファクス通信によると、マリウポリ制圧を目指している親ロシア分離主義勢力は、化学兵器の使用を否定した。

マリウポリ市議会は、毒物が使用されたとされる地域を検証するのは、敵からの攻撃があり、まだ不可能だと指摘。民間人の毒物との接触は最低限にとどまっているが、ウクライナ兵が毒物に接触しており、症状が出ている可能性があるとしている。対話アプリのテレグラムで明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシアがウクライナで化学兵器を使用する可能性があると述べ、西側諸国に強力な制裁をロシアに科すよう求めた。

英国は、ロシアがマリウポリで化学兵器を使用した可能性があるとの報告について検証を進めている。