[ワシントン 12日 ロイター] – 米労働省が12日に発表した3月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.5%上昇した。伸びは前月(7.9%)から加速し、1981年12月以来の高さとなった。前年同月比の伸びが6%を超えるのは6カ月連続。

ロシアのウクライナ侵攻を受けたガソリン価格の急騰が背景にあり、米連邦準備理事会(FRB)が5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイントの(bp)利上げに踏み切る可能性が高まる。

CPIは前月比でも1.2%上昇と、2月の0.8%上昇から勢いを増し、2005年9月以来の大幅な伸びを記録した。ガソリン価格が18.3%上昇し、全体の伸びの半分以上を占めた。

ガソリン以外の価格も幅広く上昇した。食品が1.0%上昇。そのうち家庭で消費される食品は1.5%上昇した。

市場予想は前年同月比8.4%上昇、前月比が1.2%上昇だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比0.3%上昇と、2月の0.5%上昇から鈍化。中古車・トラックの価格が2カ月連続で下落したことを受けた。新車価格の上昇も緩やかだった。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏はコア指数の上昇が緩やかになったことで「FRBはやや安心感を得るだろうが、物価の安定を取り戻すためにやるべきことはなお多い」と述べた。

一方、住居費が0.5%上昇し、コア指数の伸びのおよそ3分の2を占めた。家賃が0.4%上昇したほか、ホテルなどの宿泊費の伸びも堅調だった。

航空運賃は10.7%上昇。家具、自動車保険、衣料品、娯楽、日用品も上昇。医療費は0.5%上昇したが、処方薬は0.2%下落した。

前年同月比では6.5%上昇と、前月の6.4%上昇から加速し、伸び率は82年8月以来の高さとなった。

ネーションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「3月が前年同月比ベースでのインフレ率のピークになるかもしれない」とした上で、サプライチェーン(供給網)の回復遅延などを考慮すると「インフレ率は2022年から23年にかけて非常に高い水準で推移するだろう」と述べた。

FHNフィナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロー氏は「ロシアによるウクライナ侵攻がなかったとしても3月のインフレは上昇していたはずだが、これほど上昇しなかった可能性はある」と指摘。ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)のエコノミスト、マイケル・プグリーズ氏は「消費の対象が(モノから)サービスに戻るに従い、モノに対する需要は減少する」との見方を示した。