[台北 13日 ロイター] – 台湾の陳時中・衛生福利部長(厚生相)は13日、台湾は新型コロナウイルス感染拡大の初期段階にあるとし、感染者数は当面は増加が続くとの見通しを示した。新規感染者数は744人と、過去最多を更新した。

台湾はこれまで、入境制限や効率的な接触者追跡などの措置を早期に講じるなど、感染対策の模範となってきた。

今年に入ってからは感染者数が増え始めたが、年初からの累計の感染者数は4932人と依然として低い水準。症状が中程度とされた人は16人で、死者数は2人にとどまる。台湾の人口は約2300万人。

陳氏は記者会見で「感染増の傾向にあることは確実だが、ピークを予想するのは困難」とした。これより先には議会(立法院)で記者団に、1日当たりの感染者が1万人に達する可能性があると述べていた。

コンサートなど人が多く集まる場所について、規制を再び強化するのかとの質問には答えなかった。