[4日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は3─4日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、6月に保有資産の縮小に着手することを決定した。
FOMC声明、およびパウエルFRB議長がFOMC後に行った会見の内容は以下の通り。
*インフレは高すぎる
*高インフレを巡る厳しい状況を認識し、インフレ抑制に向け迅速に行動
*堅調な労働市場を維持するため、インフレ抑制は不可欠
*労働市場は極めてタイト
*経済の基調的な勢いは引き続き力強い
*労働市場を巡る状況の改善の裾野が広がった
*労働力供給は依然抑制されている
*賃金の上昇ペースは過去数年で最も速い
*インフレは目標をはるかに上回っている
*需要は堅調
*サプライチェーンの問題は根強い
*サプライチェーンの混乱、予想よりも大規模で長引いている
*ウクライナの戦争、他国の経済を圧迫し、米国への波及効果を招く公算
*インフレがFRBの二大責務の両方に及ぼすリスクを注視
*FRBの政策はこまで状況に適応しており、今後も適応する
*金利上昇の継続は適切と考える
*バランスシート縮小も重要な役割果たす
*政策金利を迅速により正常な水準に向かわせる軌道にある
*今後数回の会合で追加の50bp検討
*あらゆる政策手段を駆使し、インフレを目標の2%に戻すことがFRBの焦点
*機敏である必要
*インフレには上振れサプライズがあり、一段のサプライズを秘めている可能性
*非常に不透明な状況においてさらに不確実性を高めぬよう尽力
*米経済、よりタイトな金融政策に対応可能
*労働参加率がさらに幾分上昇し、それに伴い失業率が若干上昇すると予想
*雇用創出ペースは鈍化の見通し
*失業率がさらに改善する可能性
*賃金は上昇している
*賃金、労働市場がいかに逼迫しているかを示す良い例
*労働市場における需給関係は均衡を取り戻し、賃金上昇ペースは鈍化すると想定
*失業率の上昇を招かず、労働市場での需要を緩和させる方策はある
*原則的に、求人数が減少すれば、不況を招くことなく賃金の伸びを鈍化させること可能
*軟着陸(ソフトランディング)の可能性は「十分」にある
*景気低迷が差し迫っているようには見られない
*軟着陸の実現は容易ではない
*75bpの利上げは検討せず
*今後数回の会合で50bpの追加利上げが検討される見通し
*インフレの鈍化を確認し始めると予想
*コアPCEがピークに達した複数の証拠あるが、証拠のみでなく、進展を望む
*データを見極める余地を残しつつ、フォワードガイダンスを提示することは難しい
*インフレ低下を示す証拠を確認したい
*インフレが抑制されるていることを確認する必要
*状況が想定通りとなれば、次回2回の会合で50bpの利上げ検討
*金利を広範な中立水準に向け迅速に引き上げている
*金利の道筋が中立金利を上回ったとしても、そこに到達することを躊躇しない
*短期インフレ期待はかなり高い
*ウクライナ戦争と中国のロックダウンは共に総合インフレを押し上げる公算
*ロシアと中国を巡る状況は共にマイナスの衝撃
*高インフレは極めて不快
*高インフレが根付かないようにすることがわれわれの責務
*経済はかなり好調
*リセッション(景気後退)が近いと示すものはない
*景気は幾分か減速する可能性
*FRBが担う2つの責務の間に緊張は見られず
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