[22日 ロイター] – ロシアがウクライナ東部ドンバス地方で攻勢を強める中、ウクライナは21日、停戦や譲歩はしない姿勢を示した。

ウクライナのポドリャク大統領府顧問はロイターのインタビューで、停戦に合意する可能性を排除し、領土の譲歩が絡むいかなる合意も受け入れないと言明。

「(譲歩しても)戦争は終わらない。しばらく休止されるだけだ」とし、「ロシアはより残忍で大規模な攻撃を新たに仕掛けてくる」との見方を示した。

ここ最近では、オースティン米国防長官やイタリアのドラギ首相が即時停戦を呼び掛けている。

こうした中、マリウポリのアゾフスターリ製鉄所を完全に制圧したロシアは、ドンバス地方のルガンスクで大規模な攻勢に出ている。

ルガンスクと隣のドネツクは侵攻開始前から親ロ派勢力が一部支配しているが、ロシアはドンバスでウクライナが依然支配する地域の掌握を目指している。

ゼレンスキー大統領は「ドンバスの状況は極めて困難だ」と述べた。