[レイリア(ポルトガル)/ロンドン 15日 ロイター] – 欧州が記録的な熱波に見舞われ、フランス、スペイン、ポルトガルでは相次ぐ山火事により数百人が避難する事態となっている。世界気象機関(WMO)は熱波が特に都市部の大気の質を悪化させると警告を発した。

フランス南西部で発生した2カ所の山火事では、消防士1000人以上を動員し12日から消火作業が続いている。

ポルトガルではやや気温が低下したものの、一部では依然として気温が摂氏40度超となる見込みで、警報が発令されている。また17カ所で山火事が発生している。

スペインでも、先週西部で発生した山火事に続き、南部で新たな山火事が発生。イタリアでは過去70年で最悪の干ばつとなり、国内で最も長いポー川が干上がっている。

これを受けて世界気象機関(WMO)は、熱波が特に都市部で大気の質を悪化させると警告を発した。WMO幹部は会見で「停滞した大気は、粒子状物質を含む大気汚染物質を閉じ込める。これが大気の質を悪化させ、健康に悪影響を及ぼす場合がある」と述べた。