[28日 ロイター] – 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は28日、中国の富豪、馬雲(ジャック・マー)氏が金融会社アント・グループの経営権を手放すことを計画していると報じた。

系列のアリババ・グループ・ホールディングとの関係を弱める狙いがあるという。アントは規制当局主導で再編が進められている。

馬氏はアントの株式を10%しか保有していないものの、関連企業を通じてアントの支配権を握っている。WSJによると、馬氏が議決権の一部をアントの井賢棟・董事長兼最高経営責任者(CEO)ら経営陣に譲渡することで支配権を手放す可能性があるという。

アントとアリババは現時点でロイターのコメント要請に応じていない。

ロイターは昨年、馬氏がアントの保有株を売却し、経営権を手放す案をアントが検討していると報じていた。