【上海時事】中国メディアが7日伝えたところによると、中国随一のビーチリゾート、海南島三亜市で新型コロナウイルスの感染が拡大し、防疫対策のため、観光客8万人以上が足止めとなった。隔離を恐れた観光客が空港に殺到し、警備当局ともみ合いになるトラブルも発生した。

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 三亜市では今月に入り、オミクロン株の派生型「BA.5.1.3」が急速に拡散。外国漁船との取引を営む漁民によって持ち込まれ、魚市場で広がったとみられている。今月1~6日の累計感染者は828人に上った。

 市当局は感染拡大阻止のため、事実上のロックダウン(都市封鎖)を命じ、観光客や市民の行動を制限。三亜発着のフライトも続々とキャンセルになった。観光客は長期間の隔離生活を強いられることになり、「中国のハワイ」と呼ばれるリゾートでの夏休みが暗転した形だ。