14日、ストックホルムで記者会見するスウェーデンのアンデション首相(EPA時事)
14日、ストックホルムで記者会見するスウェーデンのアンデション首相(EPA時事)

 【ロンドン時事】北欧スウェーデンのアンデション首相は14日、記者会見を開き、総選挙の敗北を認め辞意を表明した。ロイター通信によると、11日に行われた議会(一院制、定数349)選挙の最新開票結果で、野党の右派陣営が過半数の176議席を獲得し、与党の中道左派陣営の173議席を上回った。8年ぶりに政権が交代し、右派陣営主導の政権が誕生する公算が大きい。

 最新結果では、アンデション首相の社会民主労働党が第1党を維持する一方、野党の極右・スウェーデン民主党(民主党)が第2党に躍進した。

 新首相には第3党だった穏健党のクリステルソン党首が就任する見通し。ただ、民主党が閣内に入るかどうかをめぐって意見が分かれており、右派陣営による組閣に時間がかかる可能性がある。組閣に成功しても、与野党の議席差がほとんどないため、不安定な政権運営を強いられそうだ。