[リヤド 25日 ロイター] – サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は25日、石油の緊急備蓄について、供給不足の緩和を目的とすべきであるにもかかわらず、一部の国は市場操作に利用していると批判した。

11月8日の中間選挙を前にガソリン価格抑制に取り組むバイデン米大統領が、戦略石油備蓄の放出を決めたことを念頭に置いた発言とみられる。

リヤドで開かれた国際会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」で、同相は「緊急備蓄の喪失(放出)は今後数カ月に痛みを伴う可能性があると世界に明確に示すのが、私の重要な義務だ」と述べた。

また、サウジは世界で最も信頼できる石油供給国であり、9月の欧州向け販売は95万バレルと前年同月の49万バレルから増加したと強調した。