[東京 25日 ロイター] – 市場では、政府・日銀が24日に約7000億円─9000億円規模の円買い介入を行ったとの推計が出ている。同日の朝方、ドル/円が一時急落し、市場では政府・日銀が円買い介入を実施したのではないかとのうわさが広がっていた。

日銀は25日、金融機関の手元資金の総量を示す日銀当座預金残高で、26日は財政等要因が1兆1900億円の不足になるとの見通しを公表した。東京短資など民間短資会社3社が予想する財政等要因の余剰・不足額は3000億円─5000億円の不足であり、26日が決済日となる24日に為替介入を行ったとすれば、その差額である6900億円─8900億円規模に上った可能性があると市場では推計されている。

24日の東京外為市場でドルは149円後半でじり高を続けていたが、午前8時38分ころから突然急落を始めてわずか5分間で145円前半まで4円超のドル安/円高が進み、市場では政府・日銀が再び円買い介入を実施したとのうわさが広がった。当局は介入の有無を公表していない。

市場では、同じく日銀当座預金残高予想からの推計で、政府・日銀が21日に約5兆3800億円─5兆4800億円の円買い介入を行ったとの観測が出ている。当局は介入の有無を公表していない。

9月29日─10月27日分の正式な為替介入額(外国為替平衡操作の実施状況)は、10月31日午後7時に財務省から発表される。