[フランクフルト 8日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)は8日、欧州連合(EU)が提案したガス価格上限設定について、金融の安定を脅かす可能性があり、再設計する必要があるとの正式意見を発表した。

EUは先月、天然ガス価格と市場の変動を抑えることを目的とした「市場修正メカニズム」を提案した。

ECBは、この規則が正反対の影響を及ぼす可能性があると警告。「状況によってはユーロ圏の金融安定を危険にさらす可能性があると考える」とした。

意見書にはラガルド総裁の署名が入っており、「このメカニズムの現在の設計はボラティリティーおよび関連するマージンコール(追加担保差し入れ要求)を増加させ、中央カウンターパーティーの金融リスク管理能力を妨げ、取引の場から非中央清算店頭市場への移行を促す可能性もある」と指摘した。