[ロンドン 13日 ロイター] – 暗号資産(仮想通貨)交換業大手のバイナンスは13日、法定通貨を裏付け資産とするステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の引き出しを「一時的に停止」したと発表した。

ブロックチェーン分析会社ナンセンによると、過去24時間でバイナンスから19億ドルが引き出された。1日としては6月13日以降で最大の規模で、過去7日間に引き出された資金の大部分を占める。

ナンセンの広報は、バイナンスの準備金を巡り「不透明感が増しており、引き出しが増加している」と述べた。

チャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)は0820GMT(日本時間午後5時20分)ごろツイッターに「USDCの引き出しが増えている」と投稿した。

USDCコインをパクソス・スタンダード、バイナンスUSDと交換するには、ニューヨークの銀行で従来のドルを使用する必要があると指摘した。

「銀行はあと数時間は営業を開始しない。銀行が開けば状況は正常化すると考えている」とした。

「交換は1対1で証拠金やレバレッジは関係ない。今後はより流動的な交換手段の確立に努める」と説明した。

バイナンスは別のツイートで、引き出し停止は「トークンスワップ」が原因とした。