[香港 20日 ロイター] – 香港の保健当局は20日、飲食店を利用する際の新型コロナウイルスの陰性証明を22日から不要にすると発表した。娯楽施設の入場制限も撤廃する。

これまではバーやレストランなどへ入店する際に陰性証明の提示が義務付けられ、映画館、美術館、テーマパークなどの入場者数は定員の85%までとされていた。

保健当局高官のリビー・リー氏は記者会見で「通常の生活に戻れるよう対策を一段と緩和できる分野を詳しく調査している」と述べた。

香港当局は先週、入境者に対する新型コロナ関連規制を緩和し、一部施設への立ち入りが制限される「黄色」のコード対象から外すと発表した。政府が使用を義務付けてきたコロナ追跡アプリも廃止するとした。

李家超行政長官は20日、公衆衛生へのリスクを最小にするために規制の緩和は段階的に実施していくと説明した。

同氏は21日から4日間にわたって北京を訪れ、香港の政治・経済環境や新型コロナの状況について報告すると明らかにした。中国本土と香港間の移動に関する制限の撤廃について協議するとみられる。