▽街角景気3月は前月比1.3ポイント上昇、マスク任意着用で人流回復<ロイター日本語版>2023年4月10日3:44 午後

[東京 10日 ロイター] – 内閣府が10日に発表した3月の景気ウオッチャー調査では、景気の現状判断DIは53.3と、前月から1.3ポイント上昇した。マスクの着用が任意となり人流が回復したことなどが景況感を上向かせた。現状判断DIの上昇は2カ月連続で、内閣府は景気判断の表現を前回の「緩やかに持ち直している」から「持ち直している」に引き上げた。

内訳では、家計動向関連DIが0.8ポイント上昇の53.7、企業動向関連DIが2.4ポイント上昇の51.1、雇用動向関連DIが3.0ポイント上昇の55.6だった。3項目全てでDIが50を超えたのは2021年12月以来。

引き続き物価高が景況感を下押ししているものの、イベントの開催を受けてモノやサービスの消費が活発化してきたもようで、調査先からは「合格、卒業、就職、転勤などの祝いの会食や少人数での飲み会が増加してきた」(中国=一般レストラン)、「飲食と物販は週末のイベント開催で人流が活発化したことにより好調に推移している」(東北=食料品製造業)といった声が聞かれた。

先行き判断DIは前月から3.3ポイント上昇し54.1となった。4カ月連続の上昇。内閣府は先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しが続くとみている」とまとめた。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が「5類」に移行することにより、旅行需要やインバウンドの増加を期待する声が出ていた。

調査期間は3月25日から31日。

(杉山健太郎 編集:内田慎一、田中志保)

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