15日、ベルリンのブランデンブルク門前で、環境団体が脱原発完了を記念して展示したオブジェ
15日、ベルリンのブランデンブルク門前で、環境団体が脱原発完了を記念して展示したオブジェ

 【ベルリン時事】段階的な原発の廃止を進めてきたドイツで15日夜(日本時間16日朝)、最後の原子炉3基が送電網から切り離され、電力供給を止めた。今後は廃炉の手続きに移る。初めての供給から60年超にわたった原子力事業に終止符が打たれ、脱原発の支持者らは「歴史的な日だ」と歓喜に沸いた。一方、エネルギー危機に対する不安は根強く、連立与党内にも温存論がくすぶっている。