[ワシントン 19日 ロイター] – マッカーシー米下院議長(共和党)は19日、連邦債務上限を1兆5000億ドル引き上げ、連邦政府の支出を4兆5000億ドル削減する案を発表した。

マッカーシー議長は、連邦政府の一部の支出を2022年の水準に削減し、向こう数年間の伸び率を毎年1%に抑制することを提案。ただ、高齢化に伴い大幅な拡大が予想される退職金や医療制度は温存する。

このほか、バイデン大統領が昨年署名したグリーンエネルギー奨励策を廃止し、国内の石油・ガス生産を促進することも提案。バイデン大統領の4000億ドルの学生ローン免除策の廃止も盛り込んだ。マッカーシー氏は、こうした措置により政府支出を4兆5000億ドル削減できるとしている。

提案は民主党が支配する上院で拒否される可能性が高いが、マッカーシー氏は、債務上限引き上げを巡る民主・共和両党の交渉のたたき台になるとした。

マッカーシー氏は下院で採決が行われる日程は明らかにしていない。