[パリ 1日 ロイター] – メーデーの祝日となった1日、フランス各地で年金改革に反対する労働組合主催の抗議活動が行われた。首都パリでは黒装束の無政府主義者が警察に投石したり、自転車に放火するなどの騒ぎがあった。

現地メディアの報道によると、南東部リヨンでも車両への放火や建物への破壊行為があった。西部ナントでは地方行政機関の建物の前で火災が発生した。

内務省によると、約78万2000人が街頭で抗議活動を行い、200人近くが逮捕されたという。

マクロン大統領は4月、年金受給開始年齢を現在の62歳から段階的に64歳に引き上げる年金改革法案に署名。これによりマクロン大統領の支持率は2018─19年の「黄色いベスト運動」時に見られた過去最低水準近くまで低下している。