[ロンドン 10日 ロイター] – 英国のグリフィス金融サービス相は10日、急ピッチに進む金融イノベーションに取り残されてはならないと発言、デジタルポンドを導入するかどうかではなく、いつ導入するかを決定する地点に近づいていると述べた。

シンクタンク「OMFIF」主催のイベントで見解を示した。

同国では2月、財務省とイングランド銀行(英中央銀行)がデジタルポンド導入の可能性に備えるため、市中協議を開始。デジタルポンドは2020年代後半に流通する可能性が高いとみられている。

現時点で最終決定は下されていないが、グリフィス氏は決済の変化を受け入れ、流れを止めないようにする必要があると主張。非現金決済がすでに決済全体の85%を占めており、その比率はさらに拡大していると述べた。

グリフィス氏は「デジタルポンドは物理的なポンドと同じように機能し、安全で信頼できる通貨の形になると想定している」とも発言した。