17日、テヘランで共同記者会見するサウジアラビアのファイサル外相(左)とイランのアブドラヒアン外相(左から2人目)(EPA時事)
17日、テヘランで共同記者会見するサウジアラビアのファイサル外相(左)とイランのアブドラヒアン外相(左から2人目)(EPA時事)

 【イスタンブール時事】サウジアラビアのファイサル外相は17日、テヘランを訪問し、イランのアブドラヒアン外相と会談した。AFP通信によると、サウジ外相のイラン訪問は2006年以来17年ぶりで、両国の関係修復を改めて印象付ける機会となった。

イラン大使館が再開 中国仲介の関係修復合意で―サウジ

 現地からの報道によると、ファイサル氏は会談後の共同記者会見で、テヘランのサウジ大使館は「近く」再開すると述べた。また「地域の安全保障、とりわけ海洋の安全に関して両国の協力は重要だと指摘したい」と語った。

 一方、アブドラヒアン氏は「地域の安全保障は地域の国々だけで守るのだ」と述べ、外部からの干渉排除を求めた。国営イラン通信によれば、両外相が会談するのは中国の仲介で3月に相互の大使館再開で合意してから今回で3回目となり、過去2回は第三国で行われていた。