- 米利上げ再開織り込む、米景気の底堅さ鮮明、プーチン氏が軍称賛
- クレディSの従業員削減へ、ECB利上げ継続へ
ウォール街ではインターンの給与が増えているようです。シタデルとシタデル・セキュリティーズでは今年のインターン報酬中央値は約25%増の時給120ドルで、週40時間労働とすれば月給1万9200ドル。1ドル=144円で換算すると276万4800円になります。日米インターンシップ制度に違いはありますが、ウォール街との格差はこんなところにも。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
利上げ再開予想
米国では予想を上回る経済指標が相次ぎ、金融当局が利上げを再開するとの観測が強まった。デリバティブ市場では、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイント利上げが実施されるとの見方が完全に織り込まれているほか、11月の追加利上げについても一定の可能性があると予想されている。年内の利下げについては織り込み具合が後退した。外国為替市場では円が対ドルで下落し、一時144円17銭を付けた。
底堅さ浮き彫り
米民間調査機関コンファレンスボードが発表した6月の米消費者信頼感指数は109.7に上昇。2022年初め以来の高い水準となり、労働市場と景気拡大に対する明るい見方が強まった。リセッションを想定する消費者の比率は2020年終盤以来の低水準。5月の米新築一戸建て住宅販売は前月比12.2%増の76万3000戸と市場予想中央値の67万5000戸を大きく上回り、約1年ぶりの高水準となった。
ベラルーシ到着
ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏はベラルーシに到着した。ベラルーシ国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ大統領はプリゴジン氏の安全は保証されているとも語ったという。一方、ロシアのプーチン大統領はこれより先、2500人の軍人を集めて行われた式典で「ロシア軍は実際、内戦を防いだ」と軍を称賛。ワグネルの部隊はロシア領内でたいした抵抗に遭わないまま容易に進むことができたため、この称賛は奇異にも映るが、プーチン氏は軍指導部への支持を公に示した格好だ。
半数余り削減か
UBSグループは、総勢4万5000人のクレディ・スイス・グループ従業員の半数余りの削減に7月から着手する計画だ。事情に詳しい複数の関係者によれば、削減はロンドンとニューヨーク、また一部アジアにおけるクレディ・スイスの投資銀行部門のバンカー、トレーダー、サポートスタッフが中心となる見通し。関係者のうち2人によると、UBSはクレディ・スイスと合わせた従業員の総数を最終的に約30%(約3万5000人)減らす意向だという。
利上げ継続言明
欧州中央銀行(ECB)は歴史的な利上げサイクルの終了を近く宣言できないだろうと、ラガルド総裁が述べた。ECB年次フォーラムの基調演説で「近い将来に完全な自信を持ってピーク金利に達したと宣言できる可能性は低い」とし、「見通しに大きな変化がない限り、7月も利上げを続ける」と語った。ベルギー国立銀行(中銀)のウンシュ総裁は、9月会合までに発表される3回のインフレ統計で、コアインフレが毎回低下した場合のみ、9月に利上げを停止すべきだとの考えを示した。
その他の注目ニュース
モルガン・スタンレー、ウクライナ債投資が奏功-3カ月リターン47%
CFA証券アナリスト試験、レベル1の合格率39%に上昇-5月実施分